【小論文まとめ】育休中に看護大学の社会人入試に合格した話【小論文の採点基準と予備校に通わない勉強法】

こんにちは、社会人10年目から看護学生になった二児の母、natsuです。
ここでは、私が国公立看護大学に合格した時の小論文の勉強方法について、詳しく紹介したいと思います。

結論から言うと、私は予備校に通う時間もお金もありませんでしたので、通信講座で済ませました。
また、私は4ヶ月間かけて勉強しましたが、正直4ヶ月は時間かけすぎだったので1〜2ヶ月で集中して勉強することをお勧めします。

 
natsu
小論文を書いたことがない人にとってはどう勉強すればいいかさっぱりわかりませんよね。
勉強法に困っている人の参考になれば嬉しいです!

小論文の基本

私は小論文を書いたことが全くなく、どう勉強すればいいのかもさっぱりわかりませんでしたので、まずは予備校に問い合わせて小論文の勉強法についてカウンセリングを受けました。
(当初は予備校に通うことを選択肢として考えていたので、どんなコースが合っているのか調べるために無料カウンセリングを予約しました)

そこで下記のアドバイスをもらいました。

  • 小論文は得点が「減点方式」で計算されるので、基本的なルールや論文の形を守ることが高得点につながる
  • 書いたものは誰かに読んでもらって添削を受けることが大事
  • 小論文は何本も書いて練習しなければ身に付かない

私は上記のアドバイス通りに勉強しましたが、合格後の今、全部本当に大事だったなと思います。

小論文は「減点方式」 −基本ルールを守った小論文が合格する−

まず前提として、小論文は減点方式で採点されます。

採点する際に何人かで手分けするので、採点者による個人差が出ないように点数計算をルール化しているそうです。原稿用紙の使い方を間違っていたら−2点、誤字があったら−1点、論述の破綻があったら−5点…など。

小論文は「ルール違反」が最も点を落とす原因になるため、基本的な原稿用紙の使い方や構成を守ることが大切です。

誰かに添削してもらうことが大事 −意外と自分のミスには気づかない−

小論文はルール違反をしないことが大切なのですが、一通り基本ルールを勉強したつもりでも、実際書いてみると超基本的なルール違反をしてしまうことが多いです。
例えば、一番重要な結論部分をすっかり書かないで終わってしまっているとか。

しかも自分ではなかなか気づかないので、第三者に指摘してもらいながらその都度覚えていきました。

後述しますが、私は小論文の通信講座の添削10回セットを受講しました。

何本も書いて練習しなければ身に付かない −30本を目指して練習してみよう!−

そして、試験当日に練習通りのクオリティの小論文を書き上げるためには、とにかく書いて手を慣らしていくことが大切です。
何本も書いていると、自分なりの論述展開や言い回しが身についていき、試験当日の初めて見る問題でも自然に体が動いて書き進めることができるようになります。

私は約50本の小論文を練習で書いて試験に臨みましたが、だいたい30本くらい書いた時点で自分の型身についた感覚がありました。

私の小論文勉強法

上記の基本をふまえ、私は下記の方法で勉強をしました。

  • 添削の通信講座を受講
  • 小論文に関する本を3冊読んだ
  • 看護大学の過去問をたくさん解いた
  • 独自の漢字帳を作った

添削の通信講座を受講

添削を受けることが大切だということだったので、私は郵送で添削をしてもらうタイプの通信講座を受講しました。
当初は予備校に通って小論文の講座を受けようと思っていたのですが、驚くほど受講料が高く(小論文の講座だけでも10万円くらいでした)、また育児中のため通う時間の確保が難しいので諦めました。

合格後の感触としては、「添削さえしてもらえればOKなので通信講座で十分」な印象です。

 
natsu
予備校に通うメリットは、テーマ型小論文のネタ解説(医療系の時事問題解説など)や模擬面接をやってくれることだと思います。
上記に不安がある方は予備校に通うことをおすすめしますが、私は独学でもなんとかなりました。
医療系時事問題についてはこのブログでも解説しているのでよかったら見てみてください。

私は東京アカデミーという予備校の通信講座を受講しました。10回添削コースで3万円程!これならお小遣いで払えます。

ひとつ、通信講座を受講して気づいたことは、「手書きの解答を添削してもらえる講座」を受講したほうがよいということです。
調べたなかにはWordやテキストファイルで提出する講座もありましたが、手書きのほうが原稿用紙の使い方や誤字脱字のチェックもしてもらえますし、本番を想定した時間配分の練習にもなります。

ただ、郵送だと返信が来るまでに1〜2週間かかります。時間に余裕がない場合は手書きの解答を画像データにして提出するタイプの講座を選んだほうが良さそうです。

小論文に関する本を3冊読んだ

3冊の本を読みました。しかし、役に立ったのはそのうちの1冊だけでした。

  • 減点方式の対策のために買った本(よかったです!)
  • 時事問題の勉強ために買った本
  • 練習用の課題文が欲しくて買った本

「原稿用紙の使い方」や「基本的な論述方法」は、小論文に関する本であればほとんど同じ内容で解説されていますのでどんな本を買ってもOKだと思います。

今回はそれに加えてテクニックや知識が欲しくて購入しました。

減点方式の対策ために買った本

「落とされない小論文(ダイヤモンド社)」という本です。

大きな減点対象となりやすい、やりがちなミスがまとめられていました。これらのミスをしない、ということを意識して書くだけでも、点数の取れる小論文が書けるのではないかと思います。

例えば、「設問で聞かれていることに答えていない」などです。

 
当時のnatsu
えっ…そんな超基本的なミスなんてする?笑

と思うかもしれませんが、実は本当にやりがちなんです…

ちょっと不慣れな課題が出た時に「うわ!難しい課題が出たな、どうしよう…」と焦りながらも自分が持っている知識をフル動員してなんとか論述するのですが、後から読み直すと設問に対して全く答えていない謎の文章が完成している!(絶望)という状況です。あるあるです。
ちなみにそれに気づいた時にはもう論文を最初から書き直す時間はないので、低評価をもらうことを承知の上で提出するしかありません。

 
natsu
泣けます。本番じゃなくてよかった…と心から思います

この本には、そういったミスが起こらないようにするにはどのような手順で論文を書けば良いのか解説もありますので、それを地道に守ることによって上記のようなミスは減っていきました。

原稿用紙の使い方や基本的な論述方法の解説もわかりやすいので、「なにか小論文に関する本を買おうかな」と思っている方はこれ一冊でことが足りると思いますよ。

時事問題の勉強のために買った本

医療や福祉に関する時事問題の知識を補うために購入しました。結論としては、買う必要はなかったなと思います。

私は医療系の会社に勤めていたので、ある程度は時事問題の知識があるのですが、本として出版されているものはどうしても最新の情報になっていませんでした。また、内容も詳細まで深ぼったものではありません。600字以上の小論文を書くには情報不足の印象でした。

 
 natsu
私はもともと知識があるからそう感じたのかもしれません。
初めての方が「あぁ、医療ではこういう問題が議論されているんだな」と全体像を把握するのにはちょうど良いと思います。

これに関しては、このブログで最新の医療系の時事問題について解説する記事を書いてみたいなぁと思っています。

【追記】書きました!

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練習用の課題文が欲しくて買った本

実は、私が小論文を勉強しているときにぶち当たった壁のひとつが「練習用の課題文が手に入りにくい」ことでした。

特に、看護大学向けのものはなかなか見つかりません。本として出版されているのは看護専門学校向けの小論文の問題集が多く、「テーマ型」が主です。大学向けの「課題文読解型・資料読解型」は見つかりませんでした。

ネットで一生懸命さがしましたが、看護大学向けの問題集はみつかりませんでした。

 
natsu
看護大学の小論文対策においては、いかにして練習用の課題文を入手するか?もポイントになると思います。

通信教育で貰えたテキストにはいくつか課題文が掲載されていましたが、全て解き終わったあとは「さてこれからどうしよう…?」という状態になりました。

看護大学の過去問をたくさん解いた

そういうわけで、小論文を練習しようにも、看護大学向けの課題文が見つかりません。

そこで、看護大学のサイトを片っ端からあたり、Web上で公開されている過去問をかき集めました。そうして手に入った過去問がだいたい30問くらいでしょうか。

もちろん志望校の出題傾向とは違うものもたくさんありましたが、これも練習と思って全て解きました。武者修行感はありましたが意外にもこれが功を奏し、試験当日に過去の傾向と違う問題が出ても落ち着いて解答することができました

しかし、大学の入試情報ページを一件ずつ探してまわるのはとても大変な作業でした…。いずれ、このブログで過去問のリンク集など作って、看護大学の受験をする方向けにまとめたいなと思っています。

【追記】まとめました!

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独自の漢字帳を作った

小論文の練習の中でのもう一つの壁は、「漢字」でした。

私は漢字が苦手で、今までの人生ではなんとか漢字を書くことから逃げて生きてきました。しかし受験となるとどうにもできず、いよいよ漢字と向き合うことになったのです。

まず最初にやったことは、中学受験向けの漢字ドリルをやることでした。自分の漢字レベルにはベストマッチしていて面白い教材でしたが、小論文にはあまり役に立ちませんでした。理由は下記です。

  • 看護系小論文を書くのに必要な漢字は限られているし、偏っている
  • 正直、自分がよく使う漢字さえ書ければなんとかなる

ようは、自分が書きたい文章に必要な漢字だけちゃんと書ければよいのです。なぜなら、小論文ではわからない漢字があったら別の言い回しに変えられるからです。
例えば「努力する」という字が書けなかった場合は、「力を尽くす」「熱心に取り組む」「心がける」「精を出す」「勤しむ」などに言い換えが可能です。

 
natsu
努力なんて簡単な字書けるだろ(笑)と思ったあなた!これは私が試験当日にど忘れして書けなかった漢字です… 力を尽くすに言い換えて逃げました。

しかし、言い換えにも限度があります。特に、自分の「得意な型」に持ち込むときに必要な漢字は、書けないと困ります。
私の場合は「◯◯の傾向がある」「◯◯を考慮すると」「◯◯を鑑みて」「◯◯が懸念される」「頻度は◯◯だ」なんかの言い回しを使いたいので、これらの漢字は確実に書けなければなりません。

また、看護系小論文では避けては通れない漢字もあります。例えば「年齢」「喫煙」「就寝」「清潔」「嗜好」「緊急」「倫理観(感じゃないんです)」などです。書けますか? 私は書けませんでした!

そこで、書きたいのに書けなかった漢字を一覧にして、独自の漢字帳を作りました。これをコツコツと入試直前まで続けていき、書ける漢字を増やしていきました。

小論文の勉強についてまとめ

ここまでご覧いただきありがとうございました。

ひとことでまとめますと、小論文は実際に何本も書いて練習しなければ身に付かない!まずは書いてみましょう!ということです。

私は50本書きましたが、10本書くごとにレベルが一段階上がっていったような印象がありました。「あ、こう書けばうまくいくのか」みたいなコツをふと実感できるのが、10本ごとにあるような感じです。

なので、50本も書かなくても(実際ちょっと書きすぎて後半はダレできてました)まずは10本、次は20本、できれば30本…みたいな感じで10を基準にしながら練習を重ねていってはいかがでしょうか。

そして、添削を受けましょう!通信講座で十分だと思います。

 
natsu
みなさんの健闘を祈ります。がんばって!
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