看護大学のメリットはダブルライセンス 資格に注目した学校選び【社会人から看護師】

こんにちは、社会人10年目から看護学生になった一児の母natsuです。
社会人から看護師を目指すと決めたら、まず悩むのが学校選びですよね。

 
学校選びどうしよう… 看護大学は費用も時間もかかるしパスだよね?
 
natsu
まてーい! 看護大学には、資格を複数とれるというメリットがあるぞー!せっかく時間とお金かけてチャレンジするんだし、しっかり考えとこ!

学校選びの大きなポイントのひとつに、「取得可能な資格」があります。実は看護大学で取れる資格は看護師以外にも、保健師・助産師・養護教諭など多岐にわたります。

ここでは複数の資格を取得する「ダブルライセンス」のメリットをご紹介します。

社会人から看護師を目指すルートは3つ

まず、社会人から看護師を目指すルートについて簡単にご紹介します。

看護師になるには「看護専門学校」「看護大学」「看護短期大学」の3つのルートがありました。詳しくは下記の記事をご覧ください。

正直なところ、社会人から看護師をめざす場合は「看護専門学校」を選ぶ方が多いです。私の周りでも社会人から看護師になった友人が数名いますが、みんな専門学校に入学しました。

理由としては下記があります。

  • 通学期間が3年間
  • 学費が安い
  • 専門実践教育訓練給付金、失業手当が貰える

専門学校は即戦力の看護師を育成するための施設であり、職業訓練の講座指定も受けている場合が多いです。もっとも早く・安く看護師になれますので、選ぶ方が多いのは当然ですね。

一方で、取得できる資格は看護師のみであるという面もあります。ここからは、看護大学で取得できる各資格についてご紹介します。

看護大学で取れる資格① 保健師

保健師とは、看護師免許を取得したうえでさらに取得できる国家資格です。

「保健師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者をいう。

保健師助産師看護師法 第一章 第二条

保健所や役所、学校や企業などで保健指導を行うのが主な仕事です。

保健師になるには、看護師免許とは別に保健師になるためのカリキュラムを履修し、保健師免許を取る必要があります。すなわち、入学前の今のうちに保健師を取るか取らないか考えておかないと、後から取り直すのはとても大変なのです。

多くの看護大学では、4年間で保健師も一緒に取得できるコースを用意しています。

保健師もあわせて取得するのであれば、看護大学がもっとも効率的なのです。

オフィスワークが主になる「保健師」

では、保健師の免許を持っているとどのように活用できるのでしょうか?

  • 行政保健師:自治体に就職して公務員になる
  • 産業保健師:企業に就職してサラリーマンになる

保健師の免許があれば、自治体に就職して地方公務員である「行政保健師」になったり、「産業保健師」として一般企業に就職してサラリーマンに戻ることもできます。

病院など医療現場での勤務が主になる看護師とは大きく違う働き方になります。

卒業後に幅広いキャリアを考えたい方は、保健師も取得できる大学を検討してみてはいかがでしょうか。

行政保健師は自治体によって応募に年齢制限があります。20代であれば多くの自治体に応募できますが、30代後半になってくると応募できる自治体は限られてきます。お住まいや出身地周辺の職員募集要項を見てみましょう。

看護大学で取れる資格② 助産師

助産師も、看護師免許を取得したうえでさらに取得できる国家資格です。

「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう。

保健師助産師看護師法 第一章 第二条

妊婦さんの出産を介助したり、妊産婦や新生児の保健指導をすることが主な仕事で、女性のみが取得できます。

助産師も、看護師とは別に専門のカリキュラムを受講する必要があります。最近は大学院や別科専修コースを設けて助産師を取得する大学が多くなっていますが、なかには学部の4年間で看護師と一緒に取得できるコースを用意している大学もあります

開業権が認められている「助産師」

助産師には開業権が認められています。医師がクリニックを開業したり、薬剤師が薬局を開業したりするように、助産師は自分の助産所を開業することができます

自分で開いた助産所でお産を取ったり、産後ケアを行なったりと、自分が目指すケアを自分で提供する場を開くことができます。

ゆくゆく独立することも考えたい方は、助産師も取得できる大学を選んでみてはいかがでしょうか。

看護大学で取れる資格③ 養護教諭

養護教諭免許状を取得し、教員採用試験に合格することで養護教諭になることができます。

養護教諭とはいわゆる「保健室の先生」で、学校生徒の保健指導が主な仕事となります。

養護教諭になるには看護師の資格は必須ではなく、教育学部等でも養護教諭を取得することができます。しかし、医療に関してより専門的な知識をもつ看護師の養護教諭のほうが求められており、教員採用試験でも優遇されます。

学校教員である「養護教諭」

養護教諭は、教員であるという点が看護師や保健師と大きく違うところです。医療の知識だけでなく、教育学の知識を身につけ、生徒の心身の健康を支えます。

養護教諭には一種免許状と二種免許状があり、一種免許状は1年以上養成期間で学ぶ必要があります。学部での4年間のカリキュラムで一種免許状もあわせて取得できるコースを用意している大学もあります。

また、二種免許状は保健師が条件を満たせば申請して取得することができます。保健師のカリキュラムに加えて必要な単位(日本国憲法や体育)を選択受講すれば取得することができます。

学士編入×ダブルライセンスが目指せる大学

とはいえ、看護大学は4年かかるのがネックで…とお考えの方に、学士編入についてご紹介します。

学士編入は大卒の方が利用できる編入方法で、取得済みの単位を使うため卒業までの期間を短縮することができます。理系・文系など学部の種類は問いません。

学士編入を実施していて、かつダブルライセンスを目指せる大学が、少数ですが存在します。

※いずれも入学後にコース選択制のため、希望者が多い場合は学内選抜あり。

まとめ

卒業後のキャリアの選択肢を広げたいと考える社会人の方へ向け、複数資格を取得できる看護大学のメリットをご紹介しました。

資格以外にも、大学院に進学して専門看護師を目指すというキャリアも看護大学であれば選びやすくなります。

ぜひ長い目でも検討して、ご自身にあった学校選びをしてください。

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